白衿と白足袋は本当に必要?初心者さんが感じやすい疑問
「どうして半衿や足袋は“白” でなければいけないのでしょう?」
着付け教室に通い始めた方から、ときどきこんなご質問をいただきます。実際に口にしなくても、心の中で「白じゃなくてもいいのでは?」と思っている方も、きっといらっしゃいますよね。
最近は色柄の入った半衿やカラフルな足袋もたくさん見かけます。かわいいものを選びたくなる気持ちもとても分かります。だからこそ「せっかくなら白以外でも良いのでは?」と考えるのも自然なことだと思います。
それでも教室では、まずは“白”をおすすめしています。理由は単に「マナーだから」ではありません。実は、白衿と白足袋には着姿を美しく見せるための大事な秘密があるのです。
フォーマルな場では白衿・白足袋が基本ルール
まず押さえておきたいのは、フォーマルな場では白が基本だということ。
結婚式や式典など改まった席に色柄の半衿や足袋で出席するのは、マナー違反とされることもあります。
そのため「まず白を持っておけば安心」。最初の一枚・一足として白を揃えておくと、さまざまな場面で迷いにくくなります。
白衿・白足袋が着姿を美しく見せる理由
白衿は「顔映り」を明るくする

顔まわりに白い半衿が入ると、光を反射して表情が明るく見えます。いわゆる「顔映りがいい」という効果ですね。どんな着物の色柄を合わせても、衿が白いことで全体がすっきりと上品にまとまります。
白足袋は「清潔感と品格」をプラスする

足元を白で揃えると、全体の印象がスッと整います。逆に色柄の足袋を履くと、足元に視線が集まりやすく、場合によってはバランスが気になることもあります。白は“引き算の美しさ”を作り出す、大切な要素なのです。
着付け教室で白をすすめている理由
着付けを始めたばかりの時期は、情報も多く「これで合っているのかな?」と迷いやすいもの。
だからこそ教室では、まず全員が同じ条件で「最も美しく見える基本形」を身につけていただくことを大切にしています。
白で統一することで、着姿の基準が自然と身につきます。そのうえで慣れてきたら、色柄の半衿や足袋で遊んでみる。そうすれば「どうすればおしゃれに見えるか」「どんな場面なら使えるか」が感覚としてつかみやすくなります。
まとめ:白衿と白足袋は、安心して使える“基本アイテム”
白衿と白足袋は「マナーだから」というだけでなく、着姿を一番美しく見せてくれる色。顔映りを良くし、全体を引き締め、清潔感と品のある印象を添えてくれます。
まずは白を基本にすることで、着物のおしゃれはぐっと楽しみやすくなります。基本があるからこそ、その先の自由なコーディネートも広がっていくのです。「どうして白なの?」という疑問には、 「あなたらしい美しさを、やさしく引き出してくれるから」──そうお答えできるかもしれません。

