
着付けを習って、自分で着物を着られるようになったら。
次に楽しみたくなるのが、着物でのおでかけです。
お稽古のときとは違う場所へ、自分で着物を着て出かける。
ランチを楽しんだり、カフェでお茶をしたり、美術館や観劇へ出かけたり。
着物を着て街に出るだけで、いつもの景色も少し違って見えてくるものです。
「せっかく着物を着られるようになったのだから、もっといろいろな場所へ出かけてみたい」
そう思う一方で、初めてのおでかけには、着る前には気づかなかったような小さな心配が出てくることもあります。
草履を脱ぐお店だったら、ほかの人の草履と間違えないかな。
食事のとき、着物に料理が跳ねたらどうしよう。
そんな「ちょっとした不安」が、せっかくの着物でのおでかけをためらう理由になってしまうこともあるかもしれません。
だからこそ最初のおでかけには、着物を整えるための準備だけでなく、出かけた先で少し安心できる小物を用意しておくのがおすすめです。
今回は、着物でのおでかけをもっと気軽に楽しむために、「こんなときにあると便利」な2つのアイテムをご紹介します。
着物で出かけるからこそ気になる、あの瞬間

着物を着て街に出る。そこまでは楽しい。
でも、いざお店に入ってみると、
「こちらで靴を脱いでください」
と言われることがあります。
普段なら何も考えない場面でも、着物の日は少し違います。
脱いだ草履を、ほかのお客さまのものと間違えないように気をつけたり、帰るときに「あれ、私の草履はどれだったかな?」と探したり。
特に、同じような草履が並んでいると、ちょっと気になってしまうものです。
そんなときに便利なのが、「はなおびかざり」です。
マグネット式の鼻緒リングなので、取り付けや取り外しも簡単。草履につけないときは、帯飾りやバッグチャームとして楽しむこともできます。
「自分の草履を見つけやすくする」という実用性がありながら、着物姿のアクセントにもなる。
こうした小物なら、着物でのおでかけが初めての方でも、気軽に取り入れやすいのではないでしょうか。
そして、もうひとつ気になるのが「食事」
着物で出かけるなら、その日の楽しみのひとつになるのが食事です。お気に入りのお店でランチをしたり、友人とゆっくりお茶をしたり。
でも、ここで気になるのが、
「着物を汚したくない」
ということ。
普段着なら気にせず食べられるものでも、お気に入りの着物を着ている日は、料理の汁や油が跳ねないか、つい気になってしまいます。
紙ナプキンを胸元に置いたり、ハンカチをあてたりすることもできます。
けれど、せっかくのおでかけなら、汚れを気にするあまり食事を楽しめなくなるのは少しもったいないですよね。
そこで活躍するのが、「Table with お食事エプロン」です。
上品なプリーツ生地で、着物だけでなく洋服にも合わせやすいデザインも魅力です。
いかにも「食事用」という雰囲気ではなく、装いの邪魔をしにくい。
だからこそ、着物でのおでかけの日にも、バッグにそっと入れておきやすいアイテムではないでしょうか。
「汚さない」より、「気にせず楽しむ」ために
着物で出かけるとき、
「汚さないようにしなくちゃ」
「着崩れないようにしなくちゃ」
「何かあったら困るから」
と、つい、いろいろなことに気を使ってしまうものです。
もちろん、大切な着物をきれいに保つことは大切です。
でも、せっかく着物を着て出かけるのなら、美術館で作品を眺めたり、街を歩いたり、おいしいものを食べたり。そんな時間そのものを楽しみたいですよね。
だからこそ、事前にできる小さな準備で、不安を少し減らしておく。
草履を脱ぐ予定があるなら、目印になる小物を。
食事を楽しむなら、汚れを気にしすぎずに済む準備を。
「これがあれば大丈夫」と思えるものがバッグに入っているだけで、気持ちにも少し余裕が生まれます。
こうした準備は、着物を特別扱いするためのものではありません。
着物を着たまま、いつも通りの時間を楽しむための準備なのです。

最初のおでかけは、完璧じゃなくていい
「まだきれいに着られないから」
「着崩れたら恥ずかしいから」
そんな理由で、着物を着て外へ出ることをためらう方もいるかもしれません。
でも、着物は実際に着て出かけてみることで、初めてわかることもたくさんあります。
歩いたときの感覚。
椅子に座ったときの帯の感じ。
食事のしやすさ。
草履で歩ける距離。
そして、自分がどんな場面で「これがあると便利」と感じるのか。
最初から、すべてを完璧に揃える必要はありません。
まずは、自分が行きたい場所へ着物を着て出かけてみる。その中で気になったことがあれば、次のおでかけの準備に生かしていけばいいのです。
「楽しかった」で終われるおでかけに
はなおびかざりも、Table with お食事エプロンも、着物で出かけるための必需品というわけではありません。
けれど、あることで「ちょっと安心できる」小物です。
その小さな安心があれば、目の前の景色や食事、一緒に出かけた人との時間を、もっと楽しめるかもしれません。
「着物を着て出かけてみたら、楽しかった」
そんな記憶がひとつ増えれば、きっと次のおでかけも楽しみになります。
着物でのおでかけデビューは、完璧な準備から始めなくても大丈夫。
「着られる」から「出かけたい」へ。
ほんの少しの準備をして、着物で出かける新しい楽しみを見つけてみませんか。
執筆:日本和装オンライン運営

