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【後編】コーリンベルトじゃダメなの?紐じゃダメなの?~小袖ベルトの使い方とメリットを徹底解説~

前編では、紐から始まった着付け道具の歴史、そしてコーリンベルトを経て小袖ベルトに至るまでの流れをご紹介しました。
では実際に、小袖ベルトを使うと着付けはどのように変わるのでしょうか? ここからは「具体的な使い方」と「メリット」、そして「従来の小物との違い」を丁寧にお伝えしていきます。

 

小袖ベルトの使い方は驚くほどシンプル

「新しい小物って、なんだか難しそう」そんな不安を持たれる方も多いのですが、実際にはとても簡単です。
最初に自分の体に合わせてゴムの長さを調整してしまえば、あとは衿の内側にクリップを留めて、ゴムを背中に回すだけ。さらに、背中に回したベルトを「えもん抜き」に通しておくと、抜いた衣紋がしっかり固定され、長時間着ていても崩れにくくなります。

実はこの「えもん抜きに通す」という工夫は、コーリンベルトや紐でも同じように効果を発揮する方法です。小袖ベルトを使うときにも取り入れれば、より美しい着姿をキープできるポイントになりますよ。

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毎回同じ動作で同じ仕上がりになるので、慣れていない初心者さんでも迷わずスムーズに着付けが進められるんです。

 

紐・コーリンベルト・小袖ベルトの違いを整理してみる

「じゃあ、結局どれがベストなの?」
そう思う方のために、それぞれの特徴を項目ごとに整理してみましょう。まずは文章で整理してから、表でも見てみましょう。

まず、紐は昔ながらの道具でシンプルですが、結び加減が難しく、苦しさや緩みといったトラブルが起こりやすいのが難点。着用中に飲食をすると、胃が膨らみ紐が食い込んで痛い...そんな経験ありませんか?また、着物を脱いだときに、胴回りに蚯蚓腫れや湿疹ができてつらかった、という方も少なくないはずです。

その不便さを補う形で登場したのがコーリンベルトで、クリップで衿元を安定させる点では画期的でとても優秀でした。けれども結局、胸元を押さえるためにベルトの上から紐や伊達締めを重ねる必要があり、小物の数も、胴回りの圧迫感も解消されないままでした。

そして、こうした課題をまとめて解決するために生まれたのが小袖ベルトです。衿元の安定、体への負担軽減、時短効果までを“一本で完結”させることができる、まさに最新世代の着付け小物といえます。

 

比較表:紐・コーリンベルト・小袖ベルトの違い

項目 コーリンベルト 小袖ベルト
(最新)
安定感
結び方次第で不安定

衿元は安定するがベルトも細く仕上がりにムラ

クリップ固定で毎回同じ安定感
着付けのしやすさ
結ぶ技術が必要

ゴム調整後は留めるだけで簡単

ゴム調整後は留めるだけで簡単
体への負担
締め付けが強く苦しいことも

ベルトに伸縮性はあるもの、上から締める紐や伊達締めで圧迫される

伸縮性のあるベルトで役割を果たすため負担がほぼない
胴回りに必要な小物の数

本+伊達締め

ベルト本+紐or腰ベルト本+伊達締め

ベルト2本+腰用ベルト1本
時短効果 時間がかかる やや短縮できる 大幅に短縮できる

 

小袖ベルトがもたらす新しい着物時間

こうして比べてみると、小袖ベルトが「衿合わせ・胸元の安定・着付けの簡単さ」を一度に叶えてくれる存在だと分かります。
毎回決まった位置にクリップを留めるだけで、長じゅばんも着物もサッと着られる。省けた時間は、最大の難関とされる帯結びに集中できます。帯や小物のコーディネートに意識を向けられるのも大きなメリットです。

そして、着付けにかかる時間が少なければヘアセット、メイクにまわせる時間も必然的に増えますよね。準備に余裕が生まれるというわけです。
出先でも苦しさを気にして食事が喉を通らない、なんてこともなく思いきり飲食を楽しめます。トイレに行く際には、着崩れを怖がることもありません。
お出かけ前・最中・後、そのすべてにおいて使う人にメリットをもたらしてくれる。つまり小袖ベルトは、ただ便利なだけではなく「着物をもっと楽しむための時間」を増やしてくれる道具なのです。

 

いかがでしたか?
前編・後編を通して、「なぜ小袖ベルトがオススメされるのか」を十二分にご理解いただけたのではないでしょうか。
着付けをラクに、きれいに、そして効率よくスピーディに。小袖ベルトは、初心者さんにこそ試していただきたいアイテムなのです。

 

※前編記事はこちら※

【前編】コーリンベルトじゃダメなの?紐じゃダメなの?

 

 

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執筆:日本和装オンライン運営

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