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「せっかく着られるようになったのに——“着ない理由”をなくすコツ(前編:雨編)」

着付けを習い始めたころ、「早く着られるようになりたい」と胸を高鳴らせていた方も多いのではないでしょうか。
練習を重ね、着物姿で鏡の前に立ったときの達成感は格別です。
でも——いざ着られるようになったのに、「今日は雨だから」「暑そうだから」と、出かけるのをやめてしまうことはありませんか?
実は、身につけた着付けの技術をキープし着物が“日常に根づくかどうか”は、こうした「着ない理由」とどう向き合うかにかかっているのです。
今回は、せっかく身につけた着付けの技術を「自分の生活の中で活かす」ために、「着ない理由」をなくすコツを、前後編に分けてお届けします。
前編では「雨」、後編では「暑さ」。
どちらも多くの方が着物を敬遠してしまう理由。でも、ちょっとした工夫と心構えで、着物で出かけるハードルはぐっと下がるはずです。

 

【前編】雨の日に着物で出かけるには?「着ない理由」を克服する3つの視点

1. 雨=着物NGという思い込みを手放す

「せっかく着られるようになったけど、今日は雨だからやめておこう」
そんなふうに着物を諦めてしまったこと、ありませんか?
でも実は、雨の日でも着物は楽しめるんです。
確かに正絹は水濡れに注意が必要ですが、すべての絹がデリケートというわけではありません。
たとえば、大島紬は泥染めに由来する撥水性や、織りの強さから、比較的水や汚れに強く、天候を気にせず着られる着物として知られています。
“着物=晴れの日だけの特別な服”という固定観念を少しゆるめてみると、
「今日、何を着よう?」の選択肢に、自然と着物が入ってくるようになりますよ。

 

2. 「備え」があれば、着物は雨でも安心

雨の日に備えておきたいアイテムは、大きく3つあります。

雨コート(フルオーダーもしくはプレタ)

裾まですっぽり覆えるものなら、雨の日でも安心。
近年では、大島紬で仕立てる雨コートが着物愛好家の間で人気です。上品な光沢としなやかな風合い、そしてモダンなデザインは、雨の日のお出かけを「特別な一日」にしてくれます。撥水加工を施しておくと、さらに安心して着用できます。

雨用草履もしくは草履カバー

防水や滑り止め加工のある雨用草履を履けば、歩きやすさも保てて実用性は抜群です。現在は晴雨兼用の草履も人気がありますが、雨量の多い場合を想定して雨用草履を1足用意しておくとさらに安心です。また、撥水加工のある足袋カバーの併用もおすすめです。

撥水加工を施した着物や帯

お気に入りの正絹に撥水加工を施しておけば、ちょっとした雨でも気負わずに着られます。大切な一枚を、雨の日にも活用できる安心感があります。

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「天気が怪しいからやめておこう」と思ったそのとき、“でもこれがあるから大丈夫”と思える備えがあると、行動は変わってきます。

 

3. 「雨の日でも着た」経験が、次の一歩に

一度、雨の日に着物で外出してみると、「思ったより平気だった」「周囲の反応が良かった」など、新しい発見や自信につながることも少なくありません。

特に夏場は、日中は晴れていても夕立や局地的なにわか雨に遭遇することがあります。そんなときも、撥水加工を施した着物や大ぶりの傘、足袋カバーなどが備わっていれば、落ち着いて行動できるようになります。

夕立が去ったあと、しっとりとした空気の中で着物姿が醸し出す風情は格別です。
まさに「雨の日だからこそ味わえる着物時間」となるでしょう。

着物は、着ない日が続くとどんどんハードルが上がってしまうもの。
でも逆に、“雨の日でも着た”という実績ができると、その後の天気予報にいちいち迷わなくなっていきます。

 

まとめ

雨に濡れるから=着ない理由 を、手放してみませんか?

雨の日の外出は、ほんの少しの備えと、ほんの少しの工夫で、ぐっと身近になります。
もちろん、どんな服装でも雨の日のお出かけ前はちょっと憂うつなもの。でも、「洋服のときと同じくらいの気軽さで、着物でも出かけられる」ようになったら、着物はぐんと日常に近づきます。

その一歩が、着物をもっと自由に楽しむきっかけになるはずです。

次回の後編では、もうひとつの「着ない理由」、暑さ対策についてお届けします。
涼しく、そして快適に。夏の着物を楽しむコツをご紹介します。

 

執筆:日本和装オンライン運営

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