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せっかく着られるようになったのに——“着ない理由”をなくすコツ(後編:暑さ編)

前編では、雨の日でも安心して着物を楽しむための備えや考え方をご紹介しました。
後編となる今回は、もうひとつの大きな“着ない理由”、「暑さ」にフォーカスしました。

【後編】暑さが理由で着ないのはもったいない!夏の着物を楽しむ3つの視点

「着物が着られるようになったのに、なかなか着る機会がない」
その背景には、天候や気温への不安がある方も多いのではないでしょうか。
近年、温暖化の影響で夏日和が増え、夏の暑さはもちろん、春や秋にも暑い日が続くようになっています。着物を着るには少し厳しい日々が続き、着る機会が減ってしまうこともしばしば。

前編では「雨の日」を乗り越えるヒントをご紹介しましたが、今回はもうひとつの大きな壁──夏の“暑さ”に焦点を当てます。たしかに、気温30度を超える中での着物は少し気が引けるかもしれませんが、実は素材選びや小物、そしてちょっとした工夫で、暑さを軽減できる方法がたくさんあります。
さらに、夏ならではの涼しげな装いを楽しむことができるのも、着物の魅力です。
今回は暑さを乗り越える3つの視点をお届けしますので、ぜひチェックしてみてください。

1. 夏こそ「着付け小物」の見直しを

「夏はとにかく暑いから着物は無理!」
そう思ってしまう気持ち、よくわかります。でも実は、着物の“暑さ”の多くは、肌に近い部分=着付け小物の工夫で大きく改善できるんです。
たとえば肌着は、吸湿性・速乾性に優れた麻や高機能素材の夏用肌着に替えるだけで、蒸れやべたつきをかなり軽減できます。
また、補整アイテムも、通気性のあるメッシュ素材や軽量タイプを選ぶと格段に快適になります。
“暑いから着ない”ではなく、“暑いからこそ、ちゃんと準備する”。
これが夏の着物を無理なく楽しむ第一歩です。


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2. 素材選びで、涼しさは大きく変わる

着物や長襦袢、帯の素材も、夏を快適に過ごすカギです。
もちろん、絽・紗・麻などの夏素材は通気性に優れ、見た目にも涼しげ。でも実は、最近では単衣仕立てで夏まで長く着回せる素材も登場しています。たとえば、
シャリ感のある正絹の紬系素材
軽やかな薄手の織物(生紬や経絽など)
薄手のオールシーズン帯や透け感のある夏帯
洗える長襦袢
こうした素材を選べば、見た目の清涼感+実用性を両立でき、着用機会も広がります。
暑さを避けるのではなく、「どうすれば涼しく見えるか・快適に着られるか」という視点で選ぶと、夏の装いが楽しくなりますよ。

3. 日本の夏を楽しむ、美しい選択肢としての着物

夏の着物は、ただ涼しさを追求するだけのものではありません。
風に揺れる薄物の裾、透け感のある帯、夏らしいモチーフの帯留や扇子──
暑さを受け入れながら、季節の美を楽しむという、日本人らしい感性がそこにはあります。
たとえば、夕涼みの街歩きや、日が落ちてからの食事会などに、
洋服では出せない涼感と風情をまとう着物姿は、周囲の目を引きつける存在に。
“暑いけれど、着てよかった”と感じる場面が、きっとあるはずです。

 

まとめ

暑さを理由に着ないのではなく、「どうすれば涼しく着られるか」を考えることで、着物の世界はもっと広がります。
夏の着物は、たしかにひと工夫が必要。でも、工夫するからこそ得られる快適さと、装う楽しみがあります。
暑さに負けず、季節を味方に。
もちろん無理は禁物ですが、着物だからこそ味わえる“夏の風情”を、ぜひ感じてみてください。

 

前編のコラムはこちら>>


執筆:日本和装オンライン運営


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